●データ保護用/RAID1 , RAID5 , RAID10
●高速化用/RAID0 , RAID10
RAID0 |
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HDD2台以上 |
2台以上のHDDを組み合わせて一つのストレージとして扱う仕組み。
データはブロック単位で分割されて複数のHDDに対して同時並行的に処理される為、通常よりも処理速度が高速になります。
反面、冗長性は備えておらず、構成するHDDのうちどれか1台に障害が発生するとシステム全体が動作不能となり、全てのデータへのアクセスが不可能となります。なお、「RAID」の「R」=冗長性(Redundancy)を持たない事から「RAID」には含まれないとの解釈もありますが、ストライピングはRAIDにおける高速化技術の基本となっており、多くのRAID製品でサポートされています。 |
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RAID1 |
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HDD2台以上 |
2台以上のHDDを組み合わせて同一データを複数のHDDに書き込み、HDDのコピーを用意するというシンプルな方法で耐障害性を高めたもの。
1台のHDDに障害が発生しても、他のHDDでデータを処理できるため動作不能に陥ることはありません。
ただし、同じ内容が複数台のHDDに保存される為、データ保存領域として利用できる容量は、構成するHDDの合計容量の1/2以下となります。
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RAID5 |
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HDD3台以上 |
ストレージの大容量化と速度向上に加え、耐障害性も実現できるRAIDレベル。
データはRAID0同様に分割して書き込まれるのに加え、同時に「パリティ」と呼ばれる冗長コードが生成されて書き込まれるのが特徴。
これにより、構成HDDのうち1台に障害が発生しても、残りのデータとパリティを元に欠損したデータを算出、完全な状態のデータを生成することができます。また、RAID4ではこのパリティが特定の一つのHDDに書き込まれるのに対し、RAID5ではパリティを各ドライブに分散して書き込みます。その為、特定のパリティドライブに対する負荷が減る為、高速化が図れます。
(例えば3台構成のRAID5アレイでどのHDDに障害が発生しても、残りの2台構成の状態でシステムとしては稼働可能。欠損したデータは毎回演算によって算出される為、速度は低下する。)
ただし、構成HDDのうち2台以上に障害が発生した場合には動作不能となり、データの再生・回復も不可能となります。 |
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RAID10 |
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HDD4台以上 |
RAID1とRAID0を組み合わせて、
・容量の増大
・速度の高速化
・耐障害性の向上
を狙った技術です。
RAID10は、複数のミラーセット(RAID1)をストライピング(RAID0)したもので、RAID0+1と混同されがちですが、冗長性の面でメリットがあります。
簡単に言うと、ストライピングされる各HDDがそれぞれ2重化されている状態となりますので、それぞれのミラーセットの両方のドライブが同時に壊れなければ、継続稼働可能です。 |
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