アドバンスド・フォーマットのHDDに、旧世代のOSをインストールする場合には、
アライメント調整を行わないでいると、アクセス速度が遅くなってしまいます。
WindowsならVista以降・ubuntu Linuxでは10.04以降、それぞれ標準的なフォーマット機能や
プログラムでアドバンスド・フォーマットに対応していますので、わざわざアライメント調整をする
必要がありません。
- XP以前のWindows OSでのパフォーマンスの低下問題は、これらのOSがHDDをフォーマットすると、パーティション開始オフセットを63論理セクタ(31.5KiB)に設定してしまうことに起因します。
物理セクタ・パーティションクラスタの双方が4KiBなのに、論理アドレスが始まるのが63セクタなので、1論理セクタずつ位置がずれてしまっています。
要するに、この問題の原因はOSがXPであることではなく、パーティション開始オフセットの大きさが8の倍数になっていないことにあります。
SSDやUSBメモリなどのNANDフラッシュ製品でも、これと同一の問題が発生します。
オフセットがずれていると、前述のAFT採用HDDと同様に、ページの境界をまたいだ書き込みが行われる可能性があるため、Read-Modify-Writeに起因するパフォーマンス低下が発生します。
このずれを修正するためには、パーティション開始オフセットの大きさを8論理セクタの倍数にすればよいわけです。
Vistaや7ではパーティション開始オフセットが2048になるため、この条件をクリアしています。
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